永山古墳

更新日:2023年03月30日

ページID: 1424
草が周りに生えており真ん中がくぼんでいる土地に黒い石が積み上げられている古墳の写真

種別

史跡

指定

昭和59年12月7日

所在地

木城町大字高城3528-1

概要

 6世紀後半頃に作られた円墳で、県内では貴重な横穴式石室を持つのが特徴である。

 横穴式石室とは、朝鮮半島より伝わってきた埋葬設備であり、追葬、合葬が可能な入口部を持ち、石を丁寧に積み上げて造られた墓室である。石室は、30~40センチメートルの丸石を積み上げ、床に平らな面を持つ丸石を置き、その上に小さな石を全面的に敷いている。

 昭和57年に発掘調査が行われ、調査の結果、朝鮮半島から製造方法が伝わったといわれる須恵器、薄手で焼かれた土師器、玉類などが見つかっている。また、馬に乗る道具である馬具や軍事的要素を持つ鉄鏃(鉄のやじり)、直刀などの鉄器も合わせて見つかっている。

 調査により見つかった副葬品から、被葬者は軍事的な力を持つ豪族であると考えられる。

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